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車の走行距離と寿命の関係とは?メンテナンス方法なども解説 2020.10.31


車の走行距離と寿命は密接に関係しているため、使用状況により寿命は大きく変わります。

また、メンテナンスにより寿命を延ばすことが可能な一方で、運転操作が誤っている場合、寿命が短くなるため注意が必要です。今回は、一般的な車の寿命を説明し、適切なメンテナンス方法や避けるべき行為を解説します。

 

■一般的な車の寿命

ここでは、一般的な車の寿命と走行距離について解説していきます。

 

利用している年数

新車から廃車になるまでは使用状況などの違いはあるものの、現在では約13年といわれています。1970年代は、1台あたりの平均使用期間が7年程度であったため、現在は耐久性が向上していることが分かります。

 

技術革新が進んだことにより、事故と故障が減少したことも使用期間が延びた理由の1つです。

 

走行距離の目安

走行距離に関しては、10万~15万キロが目安です。10万キロ以上走行した場合、エンジン内部のタイミングベルトが切れる故障などが発生しやすくなります。

加えて日本の自動車メーカー各社は、重要部品の保証を新車登録から10万キロ、もしくは5年以内としており、それ以上はメーカーとして品質を保証していません。そのため、10万キロが買い替えの目安といわれています。

 

あくまで目安であるものの、走行距離数に応じて故障する確率は上昇するといえるでしょう。しかし、メンテナンスなどの頻度によっては、それ以上の走行距離でも故障しないケースもあります。そのため、メンテナンスの頻度によって寿命は変化することを把握しておきましょう。

 

■車の寿命を延ばすためのメンテナンス

 

 

車を長く使うためのメンテナンスは以下の通りです。

 

エンジンオイル・オイルフィルターの交換

エンジンの摩擦を軽減するためのエンジンオイルは空気に触れると劣化するため、交換を行わないと故障につながります。また、オイルが古かったり少なかったりする状態で走行した場合も同様です。

 

交換の目安となる期間は3カ月~6カ月、走行距離は5,000キロです。定期的にオイルを交換し、良い状態に保ちましょう。

 

また、エンジンオイルに含まれている不純物を取り除く役割がある、オイルフィルターの交換も重要です、エンジンオイルの働きを良くするためにも、1年に1回は交換する必要があります。

 

バッテリー交換

車を動かすために欠かせないバッテリーは2年~3年が交換の目安といわれています。車の使用状況によって目安は異なるものの、一般的には車検と同様に2年に1度程度の頻度で交換するのがおすすめです。

 

交換を怠ると、走行中にエンジンがかからないといったトラブルが発生しやすくなるため、バッテリーの状態が悪くなる前に交換しましょう。

 

タイヤの交換

タイヤに関しては、4年に1度は交換したいところです。理由はタイヤ表面のゴムが経年劣化するためです。

 

また、4年が経過していなくてもひび割れや亀裂がある、または溝の深さが3.2㎜以下になっている場合は、装着から4年経っていなくても交換することをおすすめします。

 

タイミングベルトの交換

タイミングベルトはエンジン内のパーツであるため、高い耐久性があります。しかし、走行中にタイミングベルトが切れた場合、内部に大きなダメージを与える可能性は低くありません。そのため、10万キロに近づいた段階で交換しましょう。

 

費用は、35,000円程度です。ただし、他の部品も損傷する可能性があり修理に10万円以上かかるケースもあるため、10万キロに近づいた時点で交換することをおすすめします。

 

■車の寿命を縮める行為

 

 

以下のような行為は、車の寿命を短くします。

 

・急のつく運転操作

急ハンドル・急加速・急ブレーキなどの運転操作は、事故のリスクを高めるだけでなく、車にも大きな負担を与えます。急ハンドルは足回りが故障しやすくなる、急アクセルや急ブレーキは、クラッチなどの伝達駆動系やタイヤなどさまざまな部分が傷みやすくなります。

 

そのため、緊急時でなければ無理な運転操作は避けましょう。

 

・異音の放置

車から異音がしても、走行に問題がないと放置している方もいるでしょう。しかし、異音は車の異常を知らせるサインともとれるため、放置するのは危険です。「カリカリ」「キュルキュル」など異音にもさまざまな種類があります。気になった場合は専門業者に点検を依頼しましょう。

 

・サイドブレーキの操作

駐車時にサイドブレーキを使用する際、誤った操作手順を行うとトランスミッションに負担がかかります。

 

・サイドブレーキを引かずにパーキングレンジだけで駐車する

・サイドブレーキを引く前にパーキングレンジに入れる

間違いやすいものの、車の寿命を縮めるため注意が必要です。

 

・メンテナンスを行わない

車は調子が悪くなくても、定期的なメンテナンスが必要となるものです。例えば、タイヤの溝なども確認していなければ、運転中にバーストする可能性もあり、命に関わる可能性も決して低くはありません。

 

また、タイヤだけでなく、上記で触れた異音なども時間経過で直ることはない点も把握しておきましょう。放置するほど悪化していきます。

 

 

■車の寿命は使用状況などで大きく異なる

車の寿命には走行年数や走行距離が関係していますが、使用状況などによっても大きく異なります。

 

例えば、車を頻繁に使用する場合とそうでない場合では、頻繁に使用するほど寿命は縮みます。また、メンテナンスの頻度や部品交換の有無でも大きな差が生じるでしょう。

 

しかし、今回解説してきた交換頻度や使用年数はあくまで目安です。こまめなメンテナンスや部品交換を行うことで、20万キロ以上走行する車もあります。こうした点も踏まえたうえで、現在所有している車をどの程度利用するかを考えましょう。

 

 

 

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