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ディーラーで廃車手続きをする前に知りたいメリットとデメリット 2020.03.27
車の廃車を検討されている方の中で、車のプロであるディーラーであれば、問題なく廃車手続きを進めてくれるだろうと、ディーラーでの廃車を検討されている方も少なくないでしょう。しかし、どんな車でもディーラーで廃車手続きを行えるわけではなく、廃車手続き完了までに思わぬ時間がかかることがあります。この記事では、ディーラーで廃車手続きを行う際のメリット・デメリットを解説していきます。
■ディーラーでの廃車の特徴
ディーラーでの廃車には以下のような特徴があります。
廃車を依頼できる人が限られる
ディーラーは廃車を請け負うサービスを提供している訳ではなく、あくまでもそのディーラーから車を購入した人に対するサービスの一環となります。そのため、誰でもディーラーに廃車を依頼できるわけではありません。
廃車が完了するまでの時間が長い
ディーラーが廃車手続きを行うのはサービスの一環であり、メインの事業として廃車代行手続きを行っているわけではありません。そのため、ディーラー側で廃車の代行に必要な準備、車を引き渡した後に運輸支局などで手続きを行うまで時間がかかることがあります。
さらに、新車の購入時にディーラーでローンを組んでいる場合、車の所有者がディーラーやローン会社で登録されるケースが多いです。そうした会社の印鑑登録証明書の用意だけで、1週間程度の待ち時間が発生することがあり、廃車完了までの時間が長くなります。
■ディーラーに依頼した場合の費用は
ディーラーで普通自動車の廃車を依頼した場合の相場は以下の通りです。
永久抹消登録の費用相場
永久抹消登録は、津波や土砂崩れなどの自然災害で自動車が使用できない場合、すでに車の解体が終了している場合の手続きです。ディーラーにこの手続きを依頼した時点で、自動車が動かない場合、引き取り料金だけで、最大30,000円程度の費用が必要です。
また、自動車を解体している場合は解体費用はかかりません。しかし、解体が必要な場合は最大で30,000円程度の費用がかかります。さらに、書類の手続きを行う費用が10,000円から20,000円程度必要となります。そのため、ディーラーに永久抹消登録を依頼した場合の費用の相場は、10,000円~80,000円程度です。
一時抹消登録の費用相場
一時抹消手続きは、入院や長期の海外出張などで、一時的に自動車を使用しない場合に行う手続きです。永久抹消登録の場合と同様、車が動かない場合の引き取り料が最大で30,000円程度、書類の手続き費用が10,000円程度~20,000円程度かかります。
そのほかに運輸支局で一時抹消登録を行う場合、一時抹消登録手数料の350円が必要です。永久抹消登録では車の解体費用がかからないため、10,350円~50,350円となります。
■ディーラーに廃車を依頼するメリット
ディーラーに廃車を依頼すると以下のメリットがあります。
ディーラーならではの信頼と安心感がある
車のプロであるディーラーは信頼がおけます。廃車に関して業者に依頼して行う場合、廃車への認識のずれ、手続きまでの過程でトラブルに発展することは少なくありません。
ディーラーであれば、車に関する知識があり、サービスが行き届いているためトラブルが起きる可能性は低いです。トラブルがなく安心して廃車を任せたいと考えている方にはオススメです。
ディーラーへの依頼でも無料になる場合がある
費用が高額になりやすいディーラーへの廃車依頼は、条件次第では無料になるケースもあります。昔から懇意にしているディーラーである場合、廃車依頼するにあたりそのディーラーから新車を購入する場合は、無料で廃車の処理を行ってもらえることもあるようです。無料にならない場合でも、費用を割り引いてもらえることもあるので、ディーラーに相談してみましょう。
■ディーラーに廃車を依頼するデメリット
ディーラーに廃車手続きを依頼した場合のデメリットは以下の通りです。
廃車費用が高くなりやすい
一般的にディーラーでの廃車費用は、廃車買取業者よりも割高になると言われています。
廃車費用としては、以下の費用がかかります。
・廃車手続きの手数料
・解体費用
・車の引き取り費用
車の引き取り費用に関しては、事故車などで車を動かせない状態だと、レッカー車などの引き取り費用がかかるのが一般的です。こうした場合において、廃車を請け負うディーラーが解体や引き取りの設備を持っていないことがあり、その場合ディーラーは、解体業者や引き取り業者に外注します。その分、中間手数料が発生するため廃車費用が高くなります。
また、廃車手続きに関しても、ディーラーに依頼する場合は人件費が発生し、廃車の引き取りで利益が出ないので、人件費を回収するために代行費用も高く設定される傾向です。こうした理由で、ディーラーに依頼すると廃車費用は高くなりがちです。
査定がつかず廃車とされる場合がある
ディーラーは査定を出す際に、基本価格表に則って算出します。この基本価格表では、使用年数である程度のベースの金額が決まり、そこからキズや走行距離などで加点と原点を行い査定額を出します。
そのため、まだ市場価値がある車だとしても、年代が古い、走行距離が長いという理由などで査定がつかないため、廃車と返答される可能性があるので注意が必要です。
廃車・中古車・事故車の買取専門サイトキャンディは適正に査定し、お客様にご納得いただける買取り価格をご提示します。例えば、大阪で実際に買取させていただいた車は、査定額とともに査定のポイントを付記して買取実績で公開しておりますので、こちらからご確認いただけます。車の状態が悪いと動かせない場合がある
解体や引き取りの設備があるディーラーであれば、事故現状車や不動者など全く動かない車に関しても動かすことができます。
しかし、そうした設備がないディーラーは、状態の悪い車を引きとることができず、廃車時の引き取りで他の業者に依頼するため金額がかかる場合が少なくありません。全てのディーラーが状態の悪い車を動かせるわけではないことは覚えておきましょう。
還付金が受取れない場合もある
車を廃車にした場合、車の所有者は以下の税金の還付金を受け取ることが可能です。
・永久抹消登録:自動車税、重量税・自賠責保険
・一時抹消登録:自動車税、自賠責保険
ディーラーに依頼した場合、廃車費用が無料になる代わりに業者側が還付金を受け取るケースがあるため、還付金が受け取れるのかどうか確認する必要があります。還付金の扱いは、トラブルの原因にもなるため気をつけましょう。