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自分の車が水没車(冠水車)になった場合の対処法や処理方法を解説 2020.07.31
台風や豪雨により車が水没し、水没車となることがあります。しかし水没車となった場合、どのように対処や処理をすれば良いのか分からない方も少なくないでしょう。今回は、水没車について触れつつ、対処法や処理方法について解説します。
■水没車(冠水車)とは
ここでは水没車とはどのような車なのかを解説します。
水没車(冠水車)の定義
水没車は、台風などの水害によって水没した車のことで冠水車とも呼ばれます。水没車には具体的な定義が定められており、日本自動車査定協会の査定基準では、室内フロアより上まで浸水してしまった車、または浸水の痕が複数ある車と定義されています。
車が水没・冠水したらどうなるのか
車が水没した場合、内装はなかなか乾燥しません。また、浸水後の社内はかなりの多湿状態となるため、雑菌が繁殖しやすくなります。そうした状態になった場合、窓や内装などにカビが生えやすくなり、カビ臭なども発生します。
海水で浸水すると金属を腐食させてしまうため、部品が急速に劣化するので注意が必要です。真水での浸水の場合は、早めに部品交換をすれば対処できる場合が多いものの、海水では部品を交換しても塩分が残っていると腐食してしまいます。
車には配線が通っており、エンジンコンピューターなど基盤を含んだ制御装置が床に取り付けられている車も少なくありません。電子制御部品の端子は金属でできているため、水没により発生する劣化などで電子系統の故障やトラブルにつながる恐れがあります。
また、車のマフラーの出口は地面から大体30cmのあたりであり、マフラーが水没すると排気ができず、結果としてエンジンが止まります。空気を吸うエアクリーナーに水が入るとエンジンに水が入るため、突然エンジンが止まり、再度エンジンをかけることができません。
■水没・冠水した車の対処方法
車が水没・浸水した時の対処方法は以下の通りです。
JAFや保険会社などに連絡
車が水没してしまった場合、まずはJAFや保険会社などロードサービスを行ってくれる会社への連絡が大切です。レッカーを手配し、水没車を運んでもらう必要があります。
自動車保険会社に連絡し、ロードサービスが補償内容に含まれていれば、保険の範囲内でレッカーを手配してくれる場合があります。車両保険に加入していない場合は、JAFなどのロードサービスを行ってくれる団体に連絡しましょう。
レッカー車で車を運ぶ
公道などで水没した場合には、まずはその場所から車を移動させる必要があります。しかし、水没車を自分で運転するのは避けましょう。
水没車には水や土砂などの異物が入るため、電極がショートしやすい状態となり、数時間経つと火災が起こる可能性があります。そのため、自分の水没車を移動させた時は、レッカー車を依頼して運ぶことをおすすめします。
整備工場・ディーラーに持ち込み車の状態を確認
レッカー車を依頼した場合、行き先は整備工場やディーラーなどです。水没車に関しては、今後どのような不具合が出てくるのか判断しにくく、真水と海水のどちらで浸水したのか、どの程度まで浸水したのかで被害状況は異なってきます。そのため、見た目で判断することなく、専門家に車の状態を確認してもらいましょう。
修理するかどうか判断する
判断する際の基準となるのは、ディーラー・整備工場で「このままの状態で走行できる」と言われるかどうかです。修理が必要と言われた場合、被害の状況によって修理箇所や修理期間が変わってくるため、具体的にどこを修理する必要があるのか確認しましょう。
修理の内容によっては、費用が高額になることもあるため、具体的な修理内容や見積もりなどを確認したうえで、修理するかどうか判断しましょう。
■水没車(冠水車)の処理方法
車が水没した際の処理方法は以下の通りです。
修理する
水没車の修理費用は水没の程度で大きく異なり、軽度な浸水の場合は、数万円程度で修理できることがあります。しかし、フロア上まで浸水した場合は、エンジンや電気系統などの故障が懸念されるため、修理費用が数十万円、百万円を超える場合も少なくありません。
修理をする際に気を付けたいのは、直ったように見えても、電気系統の故障やトラブルが再発し、見えない箇所のボディの劣化が進む可能性があることです。また、一度水没すると、その後売却しても評価が低くなるため、売却価格には期待できません。
車両保険を使用する方法もありますが、保険金額よりも修理費用が多い場合、保険金額との差額の支払いが必要となり、翌年の保険料が上がることも把握しておきましょう。こうした点を考慮しながら、修理するかどうかを判断してください。
売却する
年式や被害の程度が軽い場合は、中古車として買取業者に販売することができます。水没車は冠水歴ありとのレッテルを貼られてしまうため、評価が低くなり、通常の査定金額よりも大幅に減額されます。
しかし、車の故障やトラブルが再発するリスク、価値が下がることなどを考えた場合、値段が付くうちに車を売却するという選択もありです。水没車は修理しても、その後に臭いが残る可能性があり、不具合を心配しながら乗り続けることになるため、売却を検討してみましょう。
廃車にする
廃車にする際は、解体業者に依頼して車を解体するなど手続きに手間がかかります。また、廃車引取費用や解体費用も数万円程度かかるのが一般的です。
無料で引取・解体できる業者もいるものの手元に一切現金が残りません。そのため、ただ廃車にするのは避けるべきです。車を廃車にする場合は、廃車買取に出して処分を行うようにしましょう。
自動車税や自賠責保険が月割で還付されることがあり、水没せずに使える部品はパーツ取りとして評価されることがあるため、ある程度の値段が付くことがあります。中古車として値段が付かない場合でも、廃車として値段が付く可能性は少なくありません。そのため、廃車にする際には、廃車買取の利用をおすすめします。
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