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任意保険と自賠責保険とは?それぞれの保険内容や違いについて解説 2020.09.02  
 自動車保険には自賠責保険と任意保険があります。この2つの保険は、補償範囲や補償額などが異なっているため、自動車事故のリスクに備える意味でも違いを把握しておくことが重要です。今回は、自賠責保険と任意保険の特徴にふれ、それぞれの保険の違いを解説していきます。■任意保険と自賠責保険任意保険と自賠責保険の特徴は、以下の通りです。 自賠責保険とは自賠責保険とは、事故の被害者の救済を目的とした保険です。自賠責保険は被害者に対する補償額が低めに設定されており、物損事故や自身の身体に対しては補償されません。 そのため、万が一事故を起こした場合に自賠責保険のみの加入である場合、補償額不足や補償自体が行われないなどの問題が起こります。 任意保険とは任意保険とは自賠責保険ではカバーできない被害者への金銭的な補償、自身の怪我への補償を含む保険です。別名です、自動車保険と呼ばれるものです。任意保険は、1台ごとに契約しなければなりません。そのため、家族で複数台の車を持っている場合、その台数分の保険料の支払いが発生する点には注意が必要です。 また、保険への加入は、車を購入する際に販売店で行うケースが多いといえます。契約期間は1年間の契約が基本であるものの、3年間など長期契約を行うことも可能であるため、自分のニーズに合った契約期間を選択しましょう。 ■任意保険と自賠責保険の違いとは 任意保険と自賠責保険の違いを解説します。 加入義務の有無自賠責保険は、法律により全ての自動車に加入が義務付けられている保険です。そのため、加入しないまま運転すると1年以下の懲役や50万円以下の罰金が科されます。また、無保険での運転は交通違反となり、違反点数は6点であるため、一度の違反で免停となります。 任意保険には加入の義務がなく、自由に加入を決定することが可能です。そのため、加入していなくても罰則や罰金を科されず、公道を走れます。しかし、加入義務がなかったとしても、補償が幅広く用意されているため、加入される方が多いのが現状です。 補償範囲それぞれの保険の補償範囲は以下の通りです。 自分への補償 他人への補償 人物 物 人物 物 自賠責保険 × × △ × 任意保険 〇 〇 〇 〇 自賠責保険は事故相手が怪我を負う、後遺障害を負う、死亡した場合では補償を受けられます。しかし、金銭面での限度額や補償範囲が限られているため、補償されない範囲に関しては任意保険でのカバーが必要です。 補償額自賠責保険の補償内容と補償額は以下の通りです。 自賠責保険 補償内容 補償額 傷害による損害 120万円 後遺障害による損害 4,000万円 死亡による損害 3,000万円 自賠責保険では事故の加害者になった際に、自分の身体と車に損害が発生しても保険金は出ません。上記以外の損害が発生すると、全ての損害額は自身で負担する必要があります。 補償される限度額を損害額が上回った場合、その超過分は自己負担で支払うことになります。自動車事故が起きた場合、損害額が限度額を超えることが多いため、自賠責保険のみでは補償が不十分です。 対して、任意保険は相手の身体だけでなく、以下のように補償範囲は多岐に及びます。 任意保険 補償内容 具体的な内容 補償額(一般的な額) 対人賠償 交通事故で相手を死傷させた場合の損害賠償金などの補償 無制限 対物賠償 交通事故で相手の車や店舗などの財物に損害を与えた場合の補償 無制限 人身傷害 歩行中や搭乗中に、自動車事故で死傷したときの補償 3,000万円 搭乗者傷害 契約している車に搭乗中の人が自動車事故で死傷したときの補償 1,000万円 自損事故 自損事故により運転者が死傷した場合などに補償 1,500万円 車両 契約している車が交通事故などで損害を受けた場合の補償 時価車両価格(免責10万円) 無保険車障害 交通事故で死亡したり、後遺障害を負った場合の補償。相手が判明しない、もしくは無保険の場合に補償額が不足する場合に補償 2億円 一般的な任意保険に加入する場合、上記の補償内容から自分の目的に応じた補償内容を選択できます。比較して分かるように、自賠責保険で補えない内容を任意保険でカバーすることが可能です。 保険料自賠責保険の保険料は、次回の車検までの料金をまとめて支払います。新車購入時の場合は37か月分の支払いとなり、軽自動車で29,550円、普通自動車で30,170円です。(※2020年4月以降始期の契約から適用される金額。沖縄県や離島などの一部地域では、保険料が異なる) 自賠責保険は任意の保険会社などで加入できるものの、加入する企業によって保険料が異なることはありません。 次に、任意保険の保険料は以下の要素で成り立っています。 ・ 純保険料率(事故発生時に、保険会社が支払う保険金に充てられる部分) ・ 付加保険料率(保険会社が保険事業を行うために必要となる経費に充てられる部分) 保険料は、損害保険料率算出機構が算出する参考純率に基づき、保険会社が保険料率を算出しています。加えて、付加保険料率には決まりがなく、保険会社が独自に算出しているのが特徴です。 また、保険料率は、保険契約者が支払う保険料が個々のリスクの差異に対応するように料金区分を設けています。 主に料金区分があるのは以下のような項目です。 ・ 自動車の用途や種類 ・ 自動車の型式 ・ 自動車の安全性能 ・ 初度登録年月 ・ 保険金額などの支払限度額 ・ 運転者の年齢 ・ 過去の事故歴 ・ 運転者の範囲 ・ 等級 こうした複数の要素により任意保険の保険料が決定されています。そのため、どの程度の保険料が発生するのかは、一概にはいえないものの、少なくとも年間で数万円程度の保険料は発生すると想定できます。 ■任意保険への加入でリスクを軽減できる 車を運転するときには常にリスクがあります。自動車事故を起こしたり、巻き込まれたりする可能性がないとは言い切れません。自動車事故が実際に起きてしまった場合、自賠責保険の補償だけでは被った損害をまかなえないケースが多くあります。 自動車事故のリスクを軽減するためには、任意保険への加入が必須だといえます。補償内容が保険によって異なるため、場合によっては保険の切り替えなども必要です。リスクを軽減するためにも、定期的に任意保険の補償内容を見直してみましょう。 



 
			 
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