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車の異音はトラブルにつながる?原因や対処方法などを解説 2021.01.04
車のアイドリング中や走行時などに異音が発生することがあります。いつもは聞こえてこない音には注意が必要といえます。部品が故障したり、重大なトラブルにつながったりする可能性があるためです。では、車の異音にどのように対処すればよいのでしょうか。今回は、異音の主な発生源や原因、異音の対処方法や予防方法についてみていきましょう。
■車の異音はトラブルの兆候
車の走行時には、各部からさまざまな音が発生しています。普段の音は問題ありません。しかし、車に異常が発生している場合、明らかに普段とは異なる音が発生するケースも少なくありません。
そのような場合は、運転できたとしても放置すると故障などのトラブルにつながります。
■異音の主な発生源と原因
異音の主な発生源とその原因は以下の通りです。エンジン
エンジンは車の動力源です。構造として、金属やゴムなどのさまざまな素材が使用されており、走行時には高温・高圧となります。仮にエンジンの異音を放置した場合には、事故や走行不能の原因となることがあるため、注意が必要です。
また、エンジンからは以下のような異音が発生します。
①カリカリ、カンカン
潤滑オイルや冷却水の不足、車の冷却システムの不具合が原因です。エンジンのオーバヒートとそれに伴う異常燃焼によって異音が発生している状態です。放置した場合には、エンジン潤滑部の焼き付きなどで、エンジンそのものが動作しなくなります。
②キュルキュル
エンジンルーム内から擦れているような音がした場合、エンジン周りで使用されているベルト類から発生している可能性が高いといえます。タイミングベルトやファンベルト、パワーステアリングベルトなどの滑りの悪化や緩み、劣化か原因です。
排気系
排気系からの音が普段よりも大きい場合、排気漏れなどの症状が考えられます。排気系の異音は以下のように多くの種類があるため、詳しくみていきましょう。
①カラカラ
アイドリング時や走行中にマフラーのパイプ部分から異音がする場合には、排気管内部の異物やサイレンサー内部のパイプ外れ、遮蔽版の振動などが原因だと想定されます。
②バラバラ
マフラーの腐食により、破損したり、穴があいたりすることで排ガスが漏れている状態です。この音がした場合は、マフラーの交換を行いましょう。
足回り
足回りの異音は、特徴として壊れる前兆として発生するケースが多いといえます。そのため、以下のような異音がした場合、早めに点検や修理を行いましょう。
①キーキー
ブレーキを踏んだ時にブレーキパッドの摩耗が原因で発生する異音です。放置するとブレーキが効かなくなります。
②ゴトゴト
走行中にゴトゴトという異音がする場合、ショックアブソーバーのガス・オイル抜けが原因です。結果として、サスペンションの持つ緩衝機能が低下するため、車の振動を抑えることができません。
③ギシギシ
ギシギシという音がホイール周辺から聞こえる場合、ホイールナットの緩みが原因だと想定されます。放置して走行した場合、音はゴトゴトに変化します。音が変化した場合、タイヤが車体から外れる危険性が増していると判断できるため、すぐに安全な場所に車を停めて確認しましょう。
■異音への対処方法
異音がした場合の対処方法は以下の通りです。基本的にセルフで修理が無理な場合が多いため、判断した場合は、早めに専門家へ相談しましょう。
専門家へ相談
異音の種類によって、トラブルが発生する箇所は異なるものの、放置することでトラブルが発生するといえます。トラブルが発生した場合には、以下のようなケースが考えられます。
・走行不能に陥る
・命に関わる事故が起きる
・エンジンの載せ替えなどの高額な修理費が必要になる
そのため、異音が発生した場合には、トラブルを未然に防ぐためにも専門家や整備工場へ早めに相談しましょう。
原因に応じて対処する
異音が発生した時は、整備工場で点検するのが一般的です。しかし、カンカンやキンキンといった冷却系やオイル量の不足などが原因の異音が出ている場合、走行を続けることでエンジンの故障につながります。
上記の異音が聞こえた場合は、エンジンフードを開けてすぐにエンジンを停止せずにレスキューを呼びましょう。大きなトラブルにつながりやすい異音が出ている場合は、整備工場まで車を移動できるのか判断する必要があります。
移動しても問題がない場合は、早急に整備工場に持ち込みましょう。移動時にトラブルが起きるリスクがある場合、レッカーなどを依頼し、車を運んでもらうことをおすすめします。仮に、異音発生時に移動してよいかの判断がつかない場合は、スマホなどで異音を録音し、業者などに電話でその音を聞いてもらい判断してもらうことも大切です。
■異音トラブルの防止方法
異音トラブルの防止方法は以下の通りです。
日頃のメンテナンス
冷却水やエンジンオイル不足などにより異音が出ることがあります。この場合は定期的に残量をチェックし、補充を行うことでトラブルを防ぐことが可能です。
タイヤのホイール周辺に関しては、走行前にナットの締まり具合を点検し、緩んでいた場合には締めることで異音を防ぐことが可能です。異音だけでなく、タイヤ外れなどのトラブルも防げます。
普段からできるメンテナンスでも、異音やトラブルを防げる場合もあるため、日頃のメンテナンスはしっかりと行いましょう。
部品交換
車の消耗品については、点検整備記録簿などで前回交換した時期などを把握しながら交換について検討する必要があります。たとえば、以下のような目安を設定しておくとよいでしょう。
・タイミングベルトは走行距離80,000km~100,000km
・エンジンオイルは半年~1年か走行距離5,000km~10,000kmで交換
自動車部品ごとに寿命は異なっており、使用頻度などによって変わります。仮に目安時期などが来る前に異音がした場合には、そのタイミングで迷わずに部品交換を行いましょう。加えて、部品によってコストが異なるため、ディーラーや店舗などで確認してから行うことをおすすめします。