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タイミングベルトの役割とは?交換時期や劣化要因なども解説 2021.02.26


タイミングベルトは、エンジン内部の部品です。切れた場合には車は走行できなくなります。しかし、タイミングベルトの役割や注意点が明確にはわからない方もいるでしょう。

 

今回はタイミングベルトの特徴にふれたうえで、交換時期や費用、劣化要因やリスクについて解説していきます。

 

■タイミングベルトとは

タイミングベルトの特徴は以下の通りです。

 

役割

タイミングベルトとは、エンジンにおける吸気、燃焼、排出を繰り返すタイミングを正常な状態に調整する部品です。エンジンは内部にキレイな空気を取り込んでガソリンを燃焼させ、汚れた空気をマフラーへ流します。そして、外へ排出させることで車が動きます。

 

前述した動作ができなかった場合、走行不能やエンジンブローといった状態になる可能性があります。エンジンの状態を正常に保つだけでなく、安全な車の走行にも大切な部品だといえるでしょう。

自分で状況を確認できない

エンジンの内部に取り付けられているだけでなく、カバーが取り付けられているため、目視は不可能です。車種によって取り付けられている場所は異なるものの、知識や専門道具がない場合は、業者に依頼して状態を確認してもらいましょう。また、異音をタイミングベルトは異音を発生しにくい部品であることにも注意が必要です。

 

■交換時期や費用

交換時期や費用は以下の通りです。

 

交換時期

平均的な寿命は、普通自動車では走行距離10万㎞が目安です。期間の目安は、車を利用する人の運転頻度によって適切な交換時期は異なります。例えば、1年間に平均1万㎞走行する場合は10年、平均3万㎞走行する場合は3年程度が交換を行う目安だといえます。

 

10万㎞以上走行してもタイミングベルトが切れるとは限らないものの、劣化しやすくなっている点には注意が必要です。

 

また、軽自動車はエンジン排気量が少ないため、回転数を上げてパワーを出しています。普通自動車よりもタイミングベルトが劣化しやすいため、走行距離の目安を把握しつつ、交換時期には点検しましょう。

費用

ベルト自体は1本数千円であるものの、交換費用の相場は軽自動車なら3万円前後、普通自動車であれば6万円前後です。交換を行う車種や依頼する業者によっても費用が変わるため、場合によっては10万円以上の費用がかかることもあります。

 

部品としては、安価であっても全体的な費用が高額になる理由は、交換時にエンジン周りを分解する必要があるからです。車種によっては、エンジンを車から落とす必要があります。交換する作業に時間と手間がかかるため、それに伴って工賃が高くなります。

 

しかし、工賃を抑えたいからと自分で交換するのは避けましょう。作業が難しいだけでなく、専門的な知識や工具が必要であるためです。

 

仮にエンジンの組み方を間違えた場合や交換が上手くできなかった場合、エンジンの破損につながります。費用がかかるとしても交換は整備工場などに依頼しましょう。

■劣化要因やリスク

 

タイミングベルトが劣化する要因とリスクは以下の通りです。

 

劣化要因

走行距離と走行環境が影響します。急発進や急停止、走行時の急加速などの回数が多いほど負担も増加し、劣化の進行が早まります。高速道路や山道・悪路を走ることが多い場合なども負荷が高まる点に注意が必要です。

 

また、オイルや冷却水が漏れてタイミングベルトにかかった場合も劣化につながります。

 

劣化した場合のリスク

タイミングベルトは主にゴムでできているため、劣化するとひび割れや伸びが発生し、さらに歯の部分が削れます。最悪の場合は、タイミングベルトが走行中に切れるといったトラブルが発生するため、注意しましょう。

 

切れた場合、エンジン内部の吸気や排気が適切に行われないため、空気が循環されず、走行中であってもエンジンが停止します。加えて、内部のバルブとピストンがぶつかるバルブクラッシュが発生します。バルブクラッシュが発生した場合、エンジンが壊れて、交換が必要になるケースも珍しくありません。

 

つまり、タイミングベルトの劣化は、エンジントラブルが発生するリスクが高まるだけでなく、破損にもつながるといえます。

■定期的な点検でトラブルを避けよう

タイミングベルトは、音が出にくい部品です。仮に音が鳴ったとしても交換が間に合わないパターンも少なくありません。

 

エンジンが停止する前に異音が聞こえるケースもあるものの、何の前触れもなく突然破損します。つまり、異常を事前に察知することが困難であるため、走行距離10万㎞を目安として交換・点検することが大切なポイントとなります。

 

エンジン内部は自分で確認することが難しいため、エンジンの異変には常に気を配る必要があります。そのため、定期点検や車検のときには、ベルトの状態をしっかりと確認しましょう。

 

劣化が進行している場合や交換をすすめられた場合には放置は厳禁です。自分だけでなく、他者を巻き込んだ事故などのトラブルを引き起こす可能性もあります。

 

また、エンジン付近で異音がした場合、その原因はエアコンを稼働させるファンベルトであることも多い点も把握しておきましょう。その際にはエンジン回りの部品が劣化していると判断できるため、タイミングベルトも合わせて点検し、劣化している場合は交換をおすすめします。

 

そして、タイミングベルトを交換せずに劣化すると、エンジン自体が壊れてしまうこともあります。交換時期である走行距離10万㎞を超えた場合には、車のあちこちが劣化していると想定されるため、ベルト以外にも交換や整備が必要です。そのため、車の状態によっては、交換するのではなく廃車にすることも検討しましょう。

 

 

 

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