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廃車証明書の役割や使用用途とは?種類や発行方法なども解説 2021.02.26
自分が所有する車を廃車にした際に、取得できる書類が廃車証明書です。任意保険の中断などに必要となります。しかし、廃車証明書の具体的な役割がわからないという声も聞かれます。
今回は廃車証明書の役割にふれたうえで、種類や発行方法などについてみていきましょう
■廃車証明書とは
廃車証明書の役割や使用用途は以下の通りです。
役割
廃車証明書は、所有している車を廃車にした事実を証明する書類です。廃車の手続きには、車の使用を一時的に中断する一時抹消、解体を行い完全に使用できなくする永久抹消があります。一連の手続き後に発行される書類だといえます。
使用用途
自賠責保険の解約
必要(なければ解約できない)
任意保険の中断
解約には必要はない。しかし、中断手続きの場合は必要。
自動車保険は廃車にした段階で契約満了の期限までに一ヶ月以上の期間があれば、還付金を受け取れる可能性がある点は把握しておきましょう。
■廃車証明書の種類と発行方法
ここでは廃車証明書の種類と発行方法について解説していきます。
登録事項等証明書
一時抹消を行ったことを証明できる書類です。以下の2種類があります。
種類
詳細登録事項等証明書
現在登録事項等証明書
記載事項
全て
現在の車検証の状態
発行するために準備するものは以下の通りです。
・前後のナンバープレート
・車検証
・所有者の印鑑登録証明書
以下の手順で申請を行います。
1.管轄の運輸支局の窓口に行き、必要書類を購入
2.必要事項を書類に記載
3.ナンバープレートを窓口に提出
4.手数料の納付書を記入し、印紙を貼って書類と一緒に窓口に提出
発行手数料に関しては、現在証明が300円、詳細証明の発行には1,000円かかります。書類により手数料が変わることは把握しておきましょう。
登録識別情報等通知書
永久抹消を行ったことを証明する書類です。発行に必要な書類は以下の通りです。
・前後のナンバープレート
・車検証
・所有者の印鑑登録証明書
以下の手順で申請を行います。
1.管轄の運輸支局の窓口に行き、必要書類を入手
2.必要事項を書類に記載
3.ナンバープレートを窓口に提出
4.移動報告番号と解体記録日を記入
5.手数料の納付書に必要事項を記入し、必要書類と一緒に窓口に提出
発行手数料である350円を支払うことで、すぐに発行できます。
・自動車検査証返納証明書
軽自動車で一時抹消、永久抹消を行う時に必要になるのが自動車検査証返納届です。発行に必要な書類は以下の通りです。
・前後のナンバープレート
・車検証
・所有者の印鑑登録証明書
以下の手順で申請を行います。
1.必要書類を窓口で入手
2.車検証を見て必要な項目を記入
3.ナンバープレートを窓口に提出
4.必要書類を窓口に提出し手数料を支払う
手続きや申請は軽自動車検査協会で行い、その際に発行手数料として350円が必要です。手続きが完了した書類が自動車検査証返納証明書となります。
■書類の再発行
書類を紛失した場合の再発行の方法は以下の通りです。
再発行の方法
運輸支局などで再発行の手続きを行います。登録事項等証明書の再発行は、陸運局で発行申請を行います。この際に必要となるものは、以下のものです。
・請求理由書
・本人確認書類
・自動車登録番号と車体番号(下7桁)
盗難車に悪用される事例が増加したため、自動車登録番号だけでは再発行できなくなりました。そのため、本人確認書類は忘れずに持参しましょう。また、自動車登録番号と車体番号に関しては、車の廃車を行うと手元になくなるため、廃車前にメモしておきましょう。
再発行できない書類もある
登録識別情報等通知書は、一時抹消登録を行う際に使用する書類であり、悪用を防ぐために再発行できません。紛失した場合は、登録識別情報等通知書の遺失等にかかる新規検査、登録申立書を発行してもらい記入後に提出しなければなりません
手続きに必要なものは以下の通りです。
・遺失物届の受理番号
・登録事項等証明書
・譲渡証明書
・新旧所有者の印鑑証明
手続きを行うために陸運局に行く前に、警察に行き遺失物届を出しておく必要があります。理由としては、申立書の申請に警察の遺失物届の受理番号を記載する必要があるためです。
登録事項等証明書は、永久抹消登録を行わなくても発行でき、現在の車の状態を証明できる書類です。手元になく再発行もできない場合は、代わりに以下の書類を用意する必要があります。
・自動車を所有していたことを証明できる書類(車検証のコピーなど)
・車体番号の拓本(エンジンルームに刻印された車の識別番号に白い紙をあて、鉛筆などで擦り番号を浮き上がらせたもの)
書類を用意することで、一時抹消した車の再登録を行えます。
自動車検査証返納証明書も再発行できない書類です。そのため、紛失した場合は下記の書類を準備し、軽自動車検査協会で手続きを行う必要があります。
・自動車検査証返納証明書の遺失等に係る新規検査願出書
・自動車検査証返納証明書紛顛末・誓約書
・新規検査願出誓約書
・譲渡証明書
・車台番号の拓本
・実印
・印鑑証明書
提出から手続き完了まで1週間前後かかるため注意しましょう。再発行を行う場合、手間と時間がかかるため、紛失しないように注意しましょう。
■発行手続きは業者に依頼することが可能
廃車の手続きから、廃車証明書の発行を自分で行うと手間や時間がかかります。しかし、一連の手続きは廃車買取業者やディーラーなどに廃車を依頼することが可能です。
自分で手続きを進めたとしても、書類に不備があると手続きなどをやり直す必要があります。業者に任せることで、手続きを全て代行してもらえるため、時間と労力を節約できます。時間がない場合や手続きが難しいと感じる場合は、業者への依頼を検討しましょう。
ただし、業者に依頼したのに証明書をもらえないという事態を避けるために、依頼する業者は慎重に選ぶことをおすすめします。