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リサイクル券の概要や必要な場面を解説!手元にない場合の対応とは 2021.03.29
自動車を購入した際に車検証と一緒にもらうリサイクル券は、使用する機会が少ないのではないでしょうか。中にはどのような場合に使用するのか分からないと疑問に思う方もいるでしょう。今回は、リサイクル券の概要についてふれたうえで、必要となる場面や無くしてしまった場合の対応について解説していきます。
■リサイクル券の概要
リサイクル券とは、車を廃棄する際にかかるゴミの処理費用とリサイクル料金を車購入時に支払ったことを証明するための券です。自動車リサイクル法で定義されており、新車・中古車どちらでも支払いが義務付けられています。
自動車に使用されている部品だけでなく、環境への配慮を進める目的で2005年に完全施工された法律となります。そのため、車を購入する消費者だけでなく、車の流通に関連している業者、輸入業者にもそれぞれ義務を課しているのが特徴です。
対象外の車種は、原付などの自動二輪車、農業・林業機械、スノーモービル、大型・小型特殊自動車、被けん引車となります。それ以外の全ての車種は基本的に対象内です。
リサイクル券は車の購入者が所定の費用を支払うことで発行されます。実際に廃車時には必要となる書類であるものの、紛失しても代わりとなる書類の再取得が可能な点は把握しておきましょう。
ただし、最初に発行されたリサイクル券は紛失した場合には、再発行されないため、できる限り無くさないように車検証などの書類とともに保管しておきましょう。
リサイクル券の種類
リサイクル券には、A・B・C・Dの4種類があります。それぞれの役割をみていきましょう。
リサイクル券A
リサイクル料金を所有者が支払った証明書。車検及び使用済自動車引取の際に使用する
リサイクル券B
車を売却する際に、業者が最終所有者に交付する使用済自動車引取証明書。
リサイクル券C
公益社団法人自動車リサイクル促進センターが管理料金を受け取ったことを証明する資金管理料金受領書
リサイクル券D
事業所側で保管しておく料金通知書券発行者控え。
一般的には、4枚1セットのまま車検証とともに保管されているケースが多いものの、消失することも想定されるため、書類があるかどうか定期的に確認が必要です。
料金の内訳
リサイクル券の料金は以下のように変動します。また、各料金は車の所有者ではなく、製造者が予め決めているため、変更できません。
シュレッダーダスト料金
6,000円〜18,000円程度
エアバッグ類料金
フロン類料金
情報管理料金
130円
資金管理料金
290円(※使用済み車引取時は410円)
詳しい項目内容については、自動車リサイクル促進センターのサイトから確認できます。
情報管理料金と資金管理料金に関しては、適宜見直しが行われているため、今後料金が変動する可能性があることは把握しておきましょう。
車種によって料金が異なる
リサイクル券の金額は、所有している車種によって異なります。主に料金が変わる理由としては、エアバッグの数やシュレッダーダスト(廃棄量)の違いによります。料金は、以下の票を参考にしてみてください。
軽自動車、小型自動車
7,000円〜16,000円
普通自動車
10,000円〜18,000円
トラック(中型・大型)
10,000円〜16,000円
大型バス
40,000円〜65,000円
自分が乗っている車のリサイクル料金がいくらになるのか知りたい方は、自動車リサイクルシステムのサイトからナンバーや車体番号を入力することで検索できます。
■必要とされる場面
ここでは、リサイクル券を使用する場面を詳しくみていきましょう。
廃車時
リサイクル券が必要となる場面の1つ目は、廃車時です。愛車を廃車にする場合には、前述したように解体・リサイクルします。その際に、事前にその費用を支払った証明書としてリサイクル券を使用することになります。
この際、リサイクル料金は1円も返金されることがない点も覚えておきましょう。
車の売却時
リサイクル券が必要となる場面2つ目は、車の売却時です。1つ目の廃車にする時とは異なり、売却する際には、リサイクル券を使用せずに返却する形になります。そのため、支払った料金も全額返金されます。
■リサイクル券がない場合の対応
リサイクル券は、前述したように車の購入時に車検証と一緒に渡される大切な書類です。しかし、盗難や紛失などで手元にない場合でも対処できます。
買取店で確認する
1つ目は、買取店で確認することです。車を購入した店舗に問い合わせることで、リサイクル料金を納めたことを証明できる可能性があります。
購入店で確認するためには、車検証に記載されている車体番号と登録番号が必要です。そのため、手元に車検証を用意したうえで、購入店へ問い合わせるようにしましょう。
再発行手続きを行う
2つ目は、再発行手続きを行うことが挙げられます。運輸支局に設置されている端末を操作し、自分で簡単に再発行可能です。また、自動車リサイクルシステムのサイトからであれば自動車リサイクル料金の預託状況を印刷した場合も効力が発揮されます。
基本的に消失した場合でも、支払っていることが証明できれば問題はありません。ちなみに、仮にリサイクル料金を支払っていない場合でも業者への相談でも解決可能です。
■中古車の購入時は二重請求に注意
リサイクル料金は、中古車を購入する際に注意が必要です。業者によっては、リサイクル料金の二重請求が行われる可能性があります。悪質な中古車業車が行う手法で、中古車を購入する際にリサイクル料金が含まれた総支払額を提示し、それとは別にリサイクル料金の項目を追加してくるというものです。一般的な販売店であれば、支払総額にリサイクル料金が含まれているため、別に請求されることはありません。そのため、中古車を購入する際には、総支払額の内訳よく確認しましょう。